|
||||||||||||
仏道を修行する者がかならず修めるべき基本的な修行項目をいう。 『涅槃経』獅子吼菩薩品に詳細に説かれている。 三勝学(さんしょうがく)ともいう。 具体的には、戒学・定学・慧学の3つを指す。 戒学(かいがく) 戒律のことで、「戒禁」(かいごん)ともいい、身口意(しんくい)の三悪(さんまく)を止め善を修すること。律蔵に相当。 定学(じょうがく) 禅定を修めることで、心の散乱を防ぎ安静にするための方法を修すること。経蔵に相当。 慧学(えがく) 智慧を修めることで、煩悩の惑を破って、すべての事柄の真実の姿を見極めること。論蔵に相当。 この三学は、三蔵に相当しており、上記のとおりである。 三学それぞれの関係は、 戒をまもり生活を正すことによって定を助け 禅定にある心によって智慧を発し 智慧は真実を正しく観察(かんざつ)することができ、 それによって真理をさとり、仏道が完成される。 このように、戒定慧の三学は不即不離であり、この三学の学修をとおして仏教は体現される。 |
||||||||||||
|