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四つの専念の意。浄・楽・常・我(じょう・らく・じょう・が)の<四顛倒(してんどう)>を打破するための修行法で、身体の不浄性を観察し【身念処】、感覚の苦性を観察し【受念処】、心の無常性を観察し【心念処】、法の無我性を観察する【法念処】。 仏教で 37種の修行を7つの部類に分けたものの第一で、この部類に属する4種の修行をさす。 念処とは記憶をとどめおくことで,真剣な思いを凝らす観法。 7つの部類の一つとして明確に位置づけられたのは後世であって,原始経典中には,後述の4種を独立の修行法として説く場合が多い。 仏教における悟りのための4種の観想法の総称。 四念処観(しねんじょかん)、四念住(しねんじゅう)とも言う。 三十七道品の中の1つ。 釈迦の初期仏教の時代から、悟りに至るための最も中心的かつ最重要な観想法であり、仏教の主な瞑想である止観の内、観(ヴィパッサナー)の中核を成す観想法である。 四念処の内容は以下の通り。 身念処(身念住) - 身体の不浄を観ずる(不浄観) 受念処(受念住) - 一切の受は苦であると観ずる(一切皆苦) 心念処(心念住) - 心の無常を観ずる(諸行無常) 法念処(法念住) - 法の無我(いかなる事象も自分に非ず)を観ずる(諸法無我) |