十二因縁 (じゅうにいんねん)、十二縁起(じゅうにえんぎ)  ▲大峰山
仏教において、現実の人生の苦悩の根源を断つことによって
苦悩を滅するための12の条件を系列化したもの。仏教の基本的な考えの一つである。

十二因縁の支分は、無明、行、識、名色、六処、触、受、愛、取、有、生、老死の
12個でありこの12個の支分において、無明によって行が生じるという関係性を観察し、
行から次第して生や老死という苦が成立すると知ることを順観という。
また、無明が消滅すれば行も消滅するという観察を逆観という。

1.無明(むみょう)
過去世の無始の煩悩。煩悩の根本が無明なので代表名とした。
明るくないこと。迷いの中にいること。

2.行(ぎょう)
志向作用。物事がそのようになる力=業

3.識(しき)
識別作用=好き嫌い、選別、差別の元

4.名色(みょうしき)
物質現象(肉体)と精神現象(心)。実際の形と、その名前

5.六処(ろくしょ)
六つの感覚器官。眼耳鼻舌身意

6.触(そく)
六つの感覚器官に、それぞれの感受対象が触れること。外界との接触。

7.受(じゅ)
感受作用。六処、触による感受。

8.愛(あい)
渇愛。

9.取(しゅ)
執着。

10.有(う)
存在。生存。

11.生(しょう)
生まれること。

12.老死(ろうし)
老いと死。

順観と逆観の両方を行って、人間のありように関する因果の道理を明らかにした結果、
因果の道理に対する無知が苦悩の原因であったと悟る。その際には苦悩が消滅し、根源の無明が消滅しているため輪廻もなくなるとされる。