胎蔵界・金剛界  大峰山

胎蔵界(たいぞうかい)
密教における2種法門の一つ。
胎蔵とはサンスクリット語 garbha-kośaの漢訳語で,一切を含蔵する意義を有し,また母胎中に男女の諸子を守り育てる意義を有している。
因徳を成じて果徳に同じる胎蔵界を蓮華が開くことにたとえて蓮華胎蔵といい,仏の大悲が衆生を守護して育てることを,母胎が子を養育することにたとえて胞体胎蔵という。

金剛界 (こんごうかい)
『金剛頂経』で説かれる唯一絶対の実在界のこと。
正しくは一切如来身語心金剛界という。
究極的実在を想像も及ばない無量無数の一切の如来たちの身体と言葉と精神が1つに集合した絶対界であると表現したもの。
表現不可能なこの実在者が衆生利益のために顕在化し,象徴的な図形によって自己を表現したとされるものが金剛界曼荼羅である。

両界曼荼羅
密教の宇宙観を表す代表的な二つの曼荼羅。
大日如来の慈悲を表す胎蔵界曼荼羅。大日経に基づいて描かれました。
大日如来の智徳を表す金剛界曼荼羅。金剛頂経に基づいて描かれました。

いろいろとある曼荼羅の中で一番代表的なものが、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅です。この二つを合せて、両界曼荼羅とか両部曼荼羅といいます。
大日如来を中心として、たくさんの仏様の配置によって、密教の根本的な考えを図示したものです。密教系の寺では、本尊を中心として、向かって右に胎蔵界曼荼羅、左に金剛界曼荼羅が祀られます。
同じ壁面に祀られることが多いので、右左の表現になりますが、本来は西向き東向き、といいます。インドでは、胎蔵界は西向き=西を正面として、金剛界は東向き=東を正面として祀られました。

日本では掛け軸が多いので垂直方向に展開しますが、インドでは壇の上に描かれたので、水平方向に展開されました。

インドでは、両界が別々に発達し、はじめは胎蔵曼荼羅でした。金剛界と対にして扱われるようになってから、界が付けられ胎蔵界曼荼羅と呼ばれるようになりました。

胎蔵は大悲胎蔵生(だいひたいぞうしょう)のことで、子供が母親の胎内で育つように、大日如来の慈悲により、本来存在している悟りの本質が育ち生まれてくる、という意味です。

絵としての特徴は、中央に八葉の蓮華があることです。仏様になることができる性質が、大日如来の慈悲で開花することを表しています。

八葉の蓮華の真中は大日如来で、定印を結んでいます。周りは四仏しぶつと四菩薩しぼさつで八葉になっています。この部分が中台八葉院ちゅうだいはちよういんと呼ばれる所で、曼荼羅は全体で12の区画=院に分けられています。

金剛はダイヤモンドを意味し、大日如来の智慧が堅固な悟りで、何ものにも傷ついたり揺らぐことがないことを表わしています。
金剛界曼荼羅は、大日如来の知徳の世界を表現したもので、全体が九つに区切られた複合型の曼荼羅です。九つの会から成るので九会曼荼羅くえまんだらとも呼ばれます。
絵としての特徴は、円=月輪がちりんの組み合わせ構成されていることです。九つの区画=九つの会のうち六つが同じパターンで、上段の三つは異なります。上段の中央は大日如来だけで目立ちますが、中心はやはり中段中央の部分です。 
この区画=成身会(じょうじんえ)or羯摩会かつまえが肝心な所で、ここだけの金剛界八十一尊曼荼羅(こんごうかい)はちじゅういっそんまんだらと呼ばれるものもあります。他の会に登場する仏様も同席させ、八十一の仏様で構成されています。、一会で九会を代表するような曼荼羅です。9世紀に天台宗の円仁えんにんが、中国から持ち帰った曼荼羅です。
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