大峰山ようお参り 大峰山の女人禁制
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日本の多くの御山が、かっては修験道修行の、また女人禁制の御山と言われています。
現在は、その多くが、女人禁制廃止と共に開かれており、その結果、修行の御山というより、登山の御山、ハイキングの御山、絶景を楽しむ観光目的の傾向が強い御山と成っています。

大峰山(大峯山)は、山伏文化、験徳の修行の文化を、永い年月を超え、現在に伝える御山としては、女人禁制と共に、ほぼ唯一の御山と成っています。

過去には、大峰山に参拝する方が減少していき、大峰山関連の方々も存続の危機感から、参拝増加の目的で、大峰山の山上ヶ岳の女人禁制廃止の声が上がり、女人禁制廃止の寸前まで、お話が進んだ事が御座いました。
多くの御山が女人禁制を廃止して既に久しい。古い考え、現代にそぐわない拘り、改めるべき等など言われた事がありました。
そうするうちに、世界遺産登録等があり、参拝客が徐々に増え、女人禁制廃止論はいつの間にか消滅、山上ヶ岳は現在も、女人禁制を護る事に成っています。

俗世は人間も他の動物も、弱肉強食の世界であります。戦いの世界、.修羅の世界であります。男性は本来修羅の心と言われます。そこに修行が無ければ地獄・餓鬼・畜生の世界と成ります。
大峰山(山上ヶ岳)の修行は、六道すなわち地獄・餓鬼・畜生・修羅・菩薩・仏のうち、修羅の行と言われています。
「男の子なら一度は大峰山で修行してこい」、大峰山験徳の修行の象徴、「西の覗き」の行場では、断崖絶壁で逆さに吊るされ、山の先達さんに、「親を大事にしてるか」「家族大事にしてるか」「友達、仲間大事にしてるか」。人としての当たり前の事を聞かれます。「してない」とも冗談で言おうものなら、更に逆さに下げられます。それで、「しますします」と言うと、「本間やな、大事にするんやで」、それで「はい」と言えば、要約引っ張り上げてもらえます。また、過去には、大峰山で相撲をとったりしたこともあったと言われています。

女性は本来母性、慈母の心、菩薩の心といわれます。
修験道の開祖役行者が大峰山で修行する際、母の白専女は、ふもとまで見送りに来たと言われております。それが母公堂の縁起であります。この母の白専女は、役行者の無事を祈り修行されたといわれており、女人山伏の祖とも言われています。

この役行者と母君白専女の修行に倣い、当講の大峰山参拝では、男性は修羅の行、山上ヶ岳での修行。女性は菩薩の行として、蛇の蔵に参拝して頂いております。

下山、女人結界門が見える。
赤ちゃんが、お母さんのお腹の中で、お母さんと共に、10月10日の、大変な難行苦行の末に生まれる時に、風景がもし見れるならば、きっとこんな感じではないかなと、
安堵感が溢れて、暖かい気持ちが溢れて、
感謝の気持ちが溢れて、熱い思いが溢れます。 
                     有難う大峰山。