大峰山ようお参り 不動明王
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 大峰山修験道大護摩供祈願の対象の仏様。大峰山護持院櫻本坊護摩道場や多くの護摩道場にお祀りされています。
不動明王(ふどうみょうおう)、梵名アチャラナータ は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の一尊。大日如来の化身とも言われる。また、五大明王の中心となる明王でもある。真言宗をはじめ、天台宗、禅宗、日蓮宗等の日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されている。五大明王の一員である、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王らと共に祀られる。
密教の根本尊である大日如来の化身であると見なされている。「お不動さん」の名で親しまれ、大日大聖不動明王(だいにちだいしょうふどうみょうおう)、無動明王、無動尊、不動尊などとも呼ばれる。アジアの仏教圏の中でも特に日本において根強い信仰を得ており、造像例も多い。真言宗では大日如来の脇侍として、天台宗では在家の本尊として置かれる事もある。縁日は毎月28日である。
不動明王の真言には以下のようなものがある。 一般には、不動真言の名で知られる、小咒(しょうしゅ)、一字咒(いちじしゅ)とも呼ばれる真言が用いられる。
「ノウマク サンマンダ バザラダン カン」(すべての諸金剛に礼拝する。)
また、長い真言には、大咒(たいしゅ)、火界咒(かかいしゅ)と呼ばれる真言がある。
「ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ サラバビギナン ウンタラタ カンマン」
その中間に位置する、中咒(ちゅうしゅ)、慈救咒 (じくしゅ)と呼ばれる真言も知られる。
「ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダ ソハタヤ ウンタラタ カンマン」(すべての諸金剛に礼拝する。怒れる憤怒尊よ、砕破せよ。)

大日如来の命を受けて魔軍を撃退し、災害悪毒を除き、煩悩(ぼんのう)を断ち切り、行者を守り、諸願を満足させる。右手に利剣、左手に縄を持ち、岩上に座して火炎に包まれた姿で、怒りの形相に表す。両眼を開いたものと左眼を半眼にしたものとあり、牙(きば)を出す。制吒迦(せいたか)・矜羯羅(こんがら)の二童子を従えた三尊形式が多い。

【不動明王十九観
不動明王の御姿の特徴が、十九項目にまとめられております。中世以降はだいたいその十九項目にしたがって不動明王像がつくられいぇいます。
 これを、不動明王の十九観といいます。このなかには、不動明王の定義とか、性格とかを定めたもので、御姿そのものに直接かかわらないものもありますが、そうした項目を省いて、御姿に関したものは下記の様であります。

●子供(童子)のかたちをしています。不動明王像は、目と口を見る限りではただ恐ろしげなだけですが、それ以外のところを見ますと、どことなく不完全な成熟していない体つきをしています。 
それに加えて、肥満体で、いかにもいやしいといった感じで、ぶよぶよしていなければならないとされています。これは、不動明王が、くだらない用事でも使い走りをする召使であるということからくるものでありまして、いかにも高貴でりりしそうな格好をしていたのでは困るわけです。

●頭髪は、七莎?となっています。七莎?というヘアスタイルはどうやってつくるのかよくわかりませんが、じっっさいの図像を見てみますと、長い髪を七つの束に分け、小さな噴水のような形にまとめた格好をしておりまして、どう見ても美的ではありません。
 莎というのは、浜菅(かやつり草の一種)のことです。浜菅の細長い葉が、ちょうどすすきのようにすうすうっと流れるようになっている様がこのヘアスタイルににているということなのだと思います。


●左側に弁髪をたらすことになっています。たいてい左のこめかみあたりまで、まるでおさげのようないっぽんの弁髪をたらしています。

●額にしわをよせています。このしわのことを、普通は水波(すいは)とよびならわしています。つまりは、しかめつらをしているということです。その理由はいろいろとあげられていますが、こき使われる召使であって、しかも忿怒の相をしていなければならないのですから、しかめつらにもなろうというものです。

●右の目はあけていますが、左の目は閉じています。あるいは、左の目は、うす目をあけたかっこう(これを眇びょうといいます。)になっています。もっとも、両目をかっと開いた像も、たくさんつくられています。

●上の唇を噛み、左の上の歯で下の唇を抑えるという、不動明王像独特の奇怪なかたちをしています。しかも、歯がはみ出ているとはいえ、口はしっかりと「へ」の字に結んでいます。無言の構えで相手を威圧しようというわけです。

●右手には剣をもっています。これは、煩悩を断ち切るための剣です。仏教では、こうした剣のことを利剣といっています。かなり後代の作例を見ますと、この剣の刃には、竜がまきついていることがあります。この竜の名は倶利伽羅竜、そこで、こうした剣は、倶利伽羅剣と呼ばれています。

●左手には、羂索をもっています。不空羂索観音が持っている、例の、捕縛用の縄のことです。煩悩をきりきりとしばりあげるための縄であるといわれています。

●大磐石(だいばんじゃく)のうえにどっしりと座っています。そこで、不動明王は、実際の作例では、岩座の上か、瑟瑟座(しつしつざ)のうえに座っています。瑟瑟座というのは、四角く切り出した石材をくみ上げたものを考えて考案された台座のことです。どっしりとかまえて動かないこと、まさに不動ということを象徴しているといえます。

●青黒い、汚らしい体の色をしています。おそらくこれは古代インドの下層の人々が全般に黒い肌をしていたこととかかわりがあろうかと思われます。また、インドでは、忿怒の相をした神の像は青黒い色で作られることが多いそうですが、それともかかわりがありそうです。とはいいましても、世に名高い赤不動や、黄不動といったように、別の色で図像化された不動明王像も有ります。

●忿怒の姿をしていますが、これについては、もう説明は不要かと思います。

●迦楼羅炎(かるらえん)が光背になっています。迦楼羅というのは、サンスクリット語のガルダの音写語で、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神がのりものとしている大きな鳥のことです。金翅鳥(こんじちょう)とも呼ばれ、孔雀と同じく。毒蛇(竜)を好んで食べるといわれます。この迦楼羅が羽を広げたような格好をしている炎が迦楼羅炎です。つまり、煩悩という毒蛇のようなものを、食い滅ぼしてしまうというということを象徴しているのです。

●二人の童子が脇待(わきじ)として左右にひかえています。これにつきましては、このあとをご覧ください。

【不動三尊】
不動明王像は、必ずといってよいほど、二人の童子を脇待としてしたがえています。一人の名は矜羯羅童子(こんがらどうじ)もう一人の名は(せいたかどうじ)といいます。
 矜羯羅は、サンスクリット語のキンカラの音写語、はおなじくサンスクリット語のチェータカの音写語ですが、どちらも、召使とか、奴僕とかを意味しています。

つまり、召使である不動明王の脇待は、やはり召使であり、そして、童子である不動明王の脇待は、やはり童子であるということで、なかなか理屈に合っていると考えられます。
われます。


また、矜羯羅童子は、肌が白く、いかにも温厚そうな顔立ちをしており、しばしば、胸の前で両手をあわせて合掌しています。
 
矜羯羅童子とは大分感じが違います。
肌が赤く、(例外も有ります)いかにもたくましい顔立ちをしており、しばしば、両手で金剛棒という武器を持ち、いつでも攻撃できるような構えをとっています。また、しばしば、頭髪は五束に結んでいます。ひとつが中心にあり、そのまわりを四束がかこむかたちになっておりまして、これは、仏の五智を表しているのだとも言われています。
【大峰山 宗教】 仏語 神道 法楽 日本の神々 仏陀 達磨 鑑真和上 大峰山と仏教伝来 空海と大峰山 真言宗 天台宗  円珍 聖宝理源大師 龍樹菩薩 大阪分祠  地蔵菩薩